湿昇り/朝焼彩茜色
 
湿の音が始まった 毎時 初めたい新鮮に
こだま雨音 サイレンの様に感知する 

 湿の知らせ
 虫の知らせは近寄らない 誰も無言で死んだりしない
 そう 信じたい

湿の音が美しく そうでもなく どうでも良くもなく
矛盾整列 サイレンレイン額にあたる

 湿の知らせ
 虫の知らせは覚悟はできている それでも生きている今を
 そう 心臓に稲妻を落とす

湿が目覚める潤いに 青空なしに試みる を初める
湿が目覚める潤いに 青空なしに進める晴れ芯を張らして 温存する

誰も急にいなくなったりしない 日々を感謝に湿める

湿の音が始まった

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