砂の王国、さようならの国/
かなりや
らくだに乗って、ゆこう
こぶをなでて
いつくしんで
涙をながして
さようならさ
砂の王国まで、ゆこう
やけどをして
喉もやかれて
涙をながして
さようならさ
いけにえに、中においしいご飯をつめた、らくだの丸焼きを
顔をうずめて犬のように食らいついても
だれにも叱られない
だってここは砂の王国
さようならの国だから
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