いらない夜に/
ホロウ・シカエルボク
ゴンに入る映像の詩だった
午前三時
午前三時は
短い言葉を
モールスのように並べさせる
それは確かに
信号のようではある
でも
どこに向けてのものなのかは
誰にも
判らない
この夜
この場所で
せめてもの詩が生まれる
そしてそれは
生まれた時から死んでいるようなものでもある
あるいっときの
わが身の
埋葬のために
そいつは
詩人であろうとするのだ
睡魔は
まだやってこない
きっと
夜明けを見てしまうのだろう
戻る
編
削
Point
(5)