いらない夜に/ホロウ・シカエルボク
 
ゴンに入る映像の詩だった
午前三時
午前三時は
短い言葉を
モールスのように並べさせる
それは確かに
信号のようではある
でも
どこに向けてのものなのかは
誰にも
判らない


この夜
この場所で
せめてもの詩が生まれる
そしてそれは
生まれた時から死んでいるようなものでもある
あるいっときの
わが身の
埋葬のために
そいつは
詩人であろうとするのだ


睡魔は
まだやってこない
きっと




夜明けを見てしまうのだろう




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