五月の晴れ間/吉岡ペペロ
 
五月の晴れ間

万緑にむかう木々

風にひょいひょいと揺れ

白くきらめいている

胸でそれを見つめている


ゴルフにゆくたび

山の雲雀や鶯の歌声がふくよかになっている

喉だけで歌っていたのが全身を使って歌っている

みずみずしくて滴り落ちてくるような歌声に

僕は官能を覚える


五月の晴れ間

万緑にむかう木々

風にひょいひょいと揺れ

白くきらめいている

胸でそれを見つめている







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