屑の輝き/まーつん
 
 口には出さなくとも
 目つきで解る
 軽蔑の刃

 四角い花壇の隅を汚す
 ゴミを捨てたのは誰
 落とし主は現れず

 誰も手を汚したくない
 でも傷つけずにはいられない
 だから屑は遠巻きにされ
 社会的に抹殺されて

 どんな
 罪を犯したの

 どんな
 貧しさを抱えたの

 あるいはどんな
 豊かさ故に
 爪弾きにされてるの

 ドブの澱みに
 ヘドロの輝き
 片隅に寄り集まる
 たくさんの夜の魂

 屑は美しい
 定義にとらわれない
 その生き様

 屑は手に余る
 どんな法律にも
 あてはまらない考え方

 俺は
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