儚い夢/山崎 風雅
 

 儚く脆い 夢の形

 空の上に凪がれる銀河に浮いたり 沈んだりして


 その世界で

 最も 最も 弱かった生き物 だった 
 
  僕もきみも 彼も あいつも


 そんなことなど なかったかのように

  身包み 隠し 着飾れど

 儚い夢の形の 行進の列からは 離脱など叶わぬ


  木にしがみついて 鳴く セミ と

   変わらぬ君よ 僕よ

  
 それでも儚い夢に しがみつけ
 
  とっても とっても  しがみつけ 

   しがみつけ

    しがみつけ








 
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