ガードレールの横/番田 
 

過去を歩くだけの日々
音も虚しく
その意味は何もないようだった
それともそれは確かなのか
今日アマゾンで発注したものが届いても
夜にはアクビがやってくるだけ
子供の背中を見た時みたいに
財布の中身が頭をもたげる
それともそれは未来への新しい道なのだろうか
きっとこの部屋は未来へと通じている
そう信じた
子供の頃に見ていた気のするスーパーの残映の中
そこに入り浸ってばかりいた放課後
近代社会を映す鏡のようだ
心を
たたきのめしてはくれないか

戻る   Point(1)