教室/
吉岡ペペロ
叩いた。
「そんなんじゃだめだ!」
思わず祈るのをやめてぼくは手を挙げた。
「なんだ?きみ変えれるのか?」
ぼくは立ち上がった。
そしてか細い自信のない声でこう言った。
「せんせい、」
教室がさっきより静まりかえっていた。
「せんせい、おなかがすきました」
教室が笑って先生も朗らかに腹をかかえた。
ぼくも顔をひきつらせてすこし笑った。
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