「悲しみ」についての考察?決定論を参考に?/中川達矢
雨が降ってるのに傘を忘れた、などなど。
これらの例は、原因として悲しみをもたらし(1の特徴)、たいていの場合悲しみをもたらす(2の特徴)。
悲しみの原因はある程度特定できるものだと言える。
だが、ここで一つ物を申したい。
悲しみの原因は「常に」、そして、「即座に」特定できるものなのだろうか。
さきほどの手に持っているペンを離したら落下する例。
この例を理解する際、私たちは重力や引力の概念を事前に了解している。
そうした法則を事前に(概念的に)知っていることで、ペンを離したら落下するという個的な事例を理解できる。
ただ、この場合、概念や法則そのものを知覚(視覚化)することはできず
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)