糧/もっぷ
 
立ち去ったなかの死別のひとは
かなしみばかりを連れては来ない
思い出しては泣くことも
確かにそれは多いけれども

立ち去ったなかの死別のねこは
かなしみばかりを連れては来ない
思い出しては泣くことも
確かにそれは多いけれども

分け合った日日があるしあわせは
たずさえきれない想いもみせる
分け合った日日があるしあわせは
これからを生きるごはんと同じ

一膳の飯噛みしめるような
あすへの尊い糧だと知ってる


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