こつこつと/
HAL
代へとただ引き渡すためにだけ
毎日毎日こつこつと
称賛の言葉など必要ないと
勲章など欲しいと想ったこともなく
だれにも必要なものを
だれもが望むものを創ろうと
ただただこつこつと腕を磨いているひとたち
そんなひとたちが世界の血管となって
この世界に栄養を与えつづけていることすら想わず
そしていつも驕ることもなく
そんなひとたちのために
職人という言葉があることも知らずに
やはり今日もまたこつこつと
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