(3)アーヤと森とふしぎなひかり/吉岡ペペロ
まあるい芝生のいちめんに水色の空からひかりが降りそそいでいます
アーヤはさっそく太陽を見上げ太陽が動く方向を見つめました
まあるい芝生のぐるりは森でした
森のなかにまあるい芝生があるとも言えました
アーヤはヒョウスケくんの家の方角に見当をつけました
つぎの森への入り口を見つけたのです
ヒョウスケくんの家にゆくのは半年ぶりでした
太陽の動きは日々微妙に移り変わっています
だけどアーヤは知っています
ヒョウスケくんの家はいまの季節の太陽の動く方角ぴったりにあるのです
アーヤ、天才!
アーヤはじぶんでそう言って胸をはり小鼻をふくらませまし
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