(2)アーヤと森とふしぎなひかり/吉岡ペペロ
 
木々の大きなねっこがとおせんぼをしました

とおせんぼの木々のねっこをお母さんに渡された紙ぶくろを抱えたまままたぎました

最初の足がねっこを越えたときでした

悲しくて寂しい気持ちをアーヤは思い出しました

ヒョウスケくんとのおおげんかは些細なことが原因でした

遊びにやって来るヒョウスケくんをアーヤは家のまえで待っていました

そのまま庭のブランコで遊ぼうと考えていたのです

森のなかからヒョウスケくんの口笛が聞こえてきます

木々の縞模様のあいだからヒョウスケくんが見えかくれしています

ヒョウスケくん、

ヒョウスケくんは家の玄関に向かってすすんでゆ
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