長い休符/アラガイs
 
でもわからなくなってしまう
ただ真夜中になれば暗闇のなかを歩きたくなる
音が欲しい
研ぎ澄まされた耳

そこに目印は見あたらない
空間を探しに何処をさまよう
知らない街のなかで無関心に過ごすよりも
住み慣れた土地で孤独を装いながら暮らすのは辛い
肩に重く陽射しが降りそそぎ
着替えた朝の画面が夜明けを共にする
多くは語らないもの
真実を語れない夢
忙しさも糧にすれば立ち止まれないリズム
与えられた生活の中で
戻れない一日だけが過ぎてゆく
眼を閉じてみよう
何か 聴こえてはこないだろうか 。










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