始発/山崎 風雅
人は簡単に死ぬけれど 物は簡単に壊れるけれど
星は簡単にガスになって散り散りになるけれど
木も山も河も海も 時の長さに逆らって 存在できないけれど
けれど けれど けれど
形がなくなったなら 終わる だから 絶望なのか
人は道具か 仕事は手段か 恋愛はゲームか
答えがいつもあるのか
答えがわかって 何か 変わるか
人は そんなに高性能な生命体か? ?
人が人を食い物にする悲劇を ただの一度も 克服した時代があったか?
生きる自分を 自分の奴隷にしてしまうか
生きる自分を 価値ある生命体
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