砂の好きな海/乾 加津也
 
小さな
ぼくなら
海の近くから
人ごみにでては 浮かれた音楽を聴いたり
アメリカ映画ばかり



 まるで
 大人の挨拶のようにきみが呼ぶから
 ぼくはきたけれど
 いつにない星あかりのした さわさわと
 この両足に しぶきを色めかせるなめらかな誘いは
 ぼくが生まれる
 どれほど まえから





ありがとう
孤独(ぼく)は
きみとつながっているとおもうよ
なんちゃって
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