自画像/アラガイs
が狂騒に音術す怒涛の剱
賢人どもが石に標したプロメテウスの火種
我が身を犠牲にして峰の頂上を制服するのだ
そのうち鉱毒が身体を這い回り純脈を流し入れ、わたしは嘔吐するなかで意識を超えた最高の美感を擬似体験できる……
…便所で幾度も吐いた後、冷蔵庫から生の鶏肉を取り出して庭先の芝生に放り投げてやった。
鴉は暗闇の中すぐに舞い降りて来た。
(これは喰えないな)
「貪る黒と漆黒の闇」その様子を眺めていた太郎は瞬間、はっと、手のひらを大きく拡げるとキャンバスに向かって歩きだした。
…※推敲再改訂あり(つづく)
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