北の亡者/Again 2013皐月/たま
 
〇〇〇年の噴火で枯れ
木の山となった雄山も、すこしずつ土を再生し、
いつかきっとスダジイの原生林が甦ることだろう。
わたしの土づくりも同じこと。いくつもの冬を超
えるたび、真新しい春に出逢うことなのだと思う。
それが、北の亡者と交わしたわたしの契約であり、
そのなかに、詩づくりも含まれているのだろう。
そして、ことばも実を結ぶ。
わたしはその実を、詩果(しいか)と呼んでいる。















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