占う鏡/アラガイs
 

たまに歩けばにょろにょろと這い出し止まれば肩をめがけて落ちてくる毛虫
驚くのは勝手だよと百足が道を遮れば、ここぞとばかりに網を張る蜘蛛の糸
気分がいい日には何故か嫌な奴にもよく会うものだから
今日も「運勢がわるいです」 相手はゆっくり顔の黒子を確かめながら手を離し素早く記しの付いた棒を取り出した。
どちらか方角を決めてくださいと指定した。
(あなた陽のあたる坂道を歩いてきましたね)歩道にたたずむ彼らは世の中の脇道を悲観する
(ずっと落ち込んでいいるとチャンスは逃すものですよね)
やれやれ素面の化粧は見られたくもないしウザいしまた剥がし直すの快感だし
鏡を見れば誰かにそう言われても気にしないあなた、
、お墓参りにでも行きましょうか
あなたのまわりにはいつも爽やかな風が吹いているのに 。










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