夜の街/
莉音
ワイン片手に
甘い愛の味
目まぐるしく廻る
夜に浮かんだ光の海に
堕ちて
堕ち
て
闇の なか
優しい人の面影は
凍える身体の
記憶に染みて
醒めない酔いは
微笑む唇に
明けない夜は
澄んだ瞳の中に
いつか夢見た
約束の時は
薄れる意識の
遠い 向こう
今日もわたしは
夜の街に
消えてゆく
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