ROLL2/はるな
あの子のまばたき夜をひきずり下して
星だらけになったコンクリートをけ飛ばしていったんだ裸足で
夢をかかえて
ロールしてロールするそのあいだに目があったら
どんな星もかなわないくらい大きなブラック・ホールになれる
そう思っていたんだ
誰もそれを望まないとしても
あの子は夜をひきずり下して
ビルたちを夜の底に沈めてしまう
やわらかく尖った肌をむきだしにして
星だらけになったコンクリートをけ飛ばしていったんだ
ロールしてロールするそのあいだに目があったら
どんな星もかなわないくらい大きなブラック・ホールになれる
そう思っていたんだ
裸足で
夢をかかえて
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