炎上する君/yamadahifumi
 
言えばいいか

炎上する世界の上で 僕は

一体、どんな言葉を吐けばいいのか

僕はこの炎の中に一本の

君というバラを投げ入れてみたい

炎上するその姿は咲いている姿に負けず劣らず

美しいはずだ

死に絶えていくものの美しさが 今、僕の心に忍びいる

もうとうに、僕は死んでいた存在

だから、今、君という生の光をはっきりと掴んで見せよう

僕の闇の手だけが君という光を

包み込む事ができるのだから
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