理性と狂気/はなもとあお
けらるた言葉から
狂気の芽は噴き出す
ねじれた支配欲の下に置かれたことや
権力に抑圧された
本来柱となる人のもとで
理不尽な扱いを受けたとき
狂気は力を持つ
逸脱する思考と行為は
病となって
身体を支配する
狂気はひとりぼっちの空間だ
それを共有してしまう共同幻想は
悲劇をつれてくる
生まれと育ち
本能と理性
心臓は動いていても
進む方向を決めてはくれない
『心は遺伝子の論理できまるのか』?
そんな題名の本を
読んではいないけど
同じ親から生まれても
兄弟姉妹それぞれに性格があるように
持って生まれた傾向
それにインストールされ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)