最近読んだ本/ふるる
 
めくりやすくて裏うつりしなくてページどうしがくっつかなくてぬめり感があって・・・と厳しい条件がある。作中の辞書の装丁と、『舟を編む』の装丁が同じなところが憎い演出。


『カッシアの物語 1〜2』アリー・コンディ 著 高橋 啓 訳
文字を手で書いたり、文学を読むのを禁じられた近未来。自由まるでなし。食事を分け合ってもいけないし、デートは監視員つき。結婚相手から職業から死ぬ時期まで管理されている社会。カッシアという17歳の少女の周りでほころびが出始め、カッシアも現状に疑問を抱き、逃げ出すというお話。ブラッドベリ『華氏451度』の焼き直しみたいな。あそこまで被支配者がバカってわけじゃなく、みん
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