どくだみ/
はるな
裏のほうの園庭は
どくだみまみれでだれも近づかなかった
しめったようなぶあつい葉と
こなこなした細ながいおしべ
どくだみはえらい植物なんだよと
先生は教えたけどもだれも近づかなかった
読書の時間にこっそり
(先生わたしはどくだみと似ていますか)
と聞いたら
そんなことないよ と笑って先生は言ってくれたけど
おさないわたしは
心底がっかりしていました
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