墓を作る/
ドクダミ五十号
上等じゃねえか
五メートルごとのちょうはりをかけてやんぜ
道糸も俺がはる
役人?
知ったことじゃねえよ
綺麗に並んだ墓
「市民墓地」だとよ
やり遂げた事なんて
誰も知るまい
出来れば葬送の
時に
カロート職人の
一人が居たって
思い出してくれりゃ
満足だ
芝生に覆われた
墓地の
うそ臭い
底に
俺の真心が這っている
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