宝石と空/
こむ
サファイヤとラピスラズリ
少女は あかいあかいものを
おずおずと 手に包んでいるしかなかったので
柔らかくなりはじめた 首のあたりに
あおいあおい宝石が 欲しかったのでした。
少女は くらいくらいものを 見ているしかなかったので
あおいあおい空が 欲しかったのでした
少女は ある日 しろいしろい服を脱いで
あおいあおい空に 溶けて行きました
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