夜の散歩/長月 猫
 
夜の公園を一人歩く

渇いた靴音が暗闇に響く

だが渇いていたのは靴音だけではない

いつからかなんて覚えちゃいない

随分と前からかもしれないし

つい最近のような気もする

常に渇いていた

潤されることはない

未来永刧叶わぬ願い

そう思っていた

君に出会うまでは

君に出会ってからは潤いを感じれるようになった

世界が輝いて見えた

なのに君は逝ってしまった

僕を残して

また渇きが襲ってくる

もう潤されることはない

その潤いを手にする方法は唯一つ

君を探す旅にでよう

夜の公園を飛び出した

君を探すために
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