午前3時のあなた/ただのみきや
 
の無さが透けて見える
そんな価値観に違和感を覚えながらも
それなしに自分を保つことができず
なのについて行けずに疲れ果てて

そんな自分と直面するのは嫌なもの
だが満更悪いことばかりではない
何故ならそこには
そんな自分をよしとはしない
もう一人の自分が在り 今や
そいつが主観の座を占めたのだ

さあ
ここで真打ち登場
今やビルに負けないサイズのあなたは
古き良き時代
場末の酒場から抜け出したような恰好で
ドレスの裾をスルスルっとたくし上げ
(あなたが男でも今は気にしない)
太ももの脚線美を惜しげもなく披露する
(ほら最高のシーンだ)
酔っ払いたちの指笛が
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