習作、起点としての書き出し/Ohatu
 
は、これを幸福あるいは希望と定義できると仮定してみようと思い立った。

 無慈悲な話ではあるが、その薄れゆく意識の中で
 僕を包む、それ、は確かにそれらしかったのだ。
 だから、何となく、きっと許してくれるだろうと思った。

 しばらくして、風が冷たくなったことに起こされて
 うとうとと、ふらふらと、車に戻っていった。
 バタンとドアを閉めると、ほとんどが吹き飛んでしまったが、
 そのときに残った微かなものを書き残したのが、これだ。


 
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