左右リンチON/竜門勇気
 

カテゴリーに加えられて
気持ちいい僕と
喋る影の猿たちに
マシンガンが夜を裂いて
語りかける
朝が来るまで
朝が狂うまで

狂った時計が
緑色に光る
前時代に作られた
優しい光は
体にわるいらしい
ロザリオにしまわれている
窮屈ではないらしい
時間に紛れて消えている

年をとった男は
歌っていた
感動じゃない何かが
それを聞く
僕の背中に降っていた

雨みたいだった
なんの意味もないことだってことだって思った
そういうことが誰にだって起こったってわかった
あれから過ぎた時間は
そういうことだって起こせるくらいは長く
それ以上のことが起きる
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