春/
朧月
春どまんなか
土からは
いきおいよく命がうまれてくる
その上にいる私は
押され気味にゆれている
風はあたたかい
どっちへゆこう
きまりきった日常なのにおもう
人って
どこからきてどこへゆくのか
そんなことを考えている
春どまんなか
振り向かない昨日に
いたはずの人を想い浮かべる
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