愛しのツインテール/梅昆布茶
 
そよ風が四月を渡ってゆく
ぼくの探し物は君に決まっているだろう
公園のブランコに座っていた
同じリズムで揺れていた
ツインテール

いつか大人になってゆくんだけれど
しろいブラウスの胸がとても眩しかった
瞳のなかを雲が流れて
季節はめぐってゆくのさ

君がツインテールをやめる頃
ぼくは君のそばにいるだろうか
それともポニーテールかショートカットの娘に
恋しているのだろうか

君の冷たい頬に触れるのは
ちょっとひび割れた唇に触れるのは誰なの
僕じゃ駄目なの

でも今は僕のツインテール
愛しのツインテール
どうかそのままでいておくれ

そよ風のツインテール



戻る   Point(10)