月と哭け/
アラガイs
ふかい眠りにおちてゆく 。
思春期の蒼い夜が明ける頃
この国では色彩を持たない若者が街を遮断する 。
湾曲に投げ返されたとき
角のない石は軽かった
満月になれば烏は飛び交い
その目立たない姿で石を避けるだろう
擦れすぎた袈裟の地が灰色におちて
季節は彩りを迎える
叫び声がわからない
//暗闇のなかで
、また何かを投げつけられたような気がした 。
※改訂あり
※再修正あり
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