戯言/口元のゆがみ/
ただのみきや
雨編む朝は天邪鬼
いま忌む意味を遺書にして
嘘に倦んでは海に埋め
えにし選べず益を得ず
恩は怨へと惜しみなく
春は華やか白知の波乱
昼の日中に日照りの蛭か
古き深井戸腐の吹き溜まり
へその緒兵士の変死体
保証も誉も報酬もなく
夢読む闇に弓放つ
已むに已まれず世迷の舞
ご覧よ乱心乱舞の乱麻
碗を投げ割り嗤うは喚くは
喧々囂々悶々鬼門
瞬間霊感開眼祈願
段々猥談怪談美談
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