冥王星から/yamadahifumi
 


すると、来るはずのなかった未明のコヨーテ達が

俺の魂に集ってきて

俺は来世の誓いを果たした

・・・さて、今、現実の俺は

アルバイトの途中で皿洗いをしていたのだが

今や俺の魂は凪いで

再び現実に還れそうにない

人々と歩調を合わせた俺の死骸の肉体が

どこまで「時」に腐食されようと

やっぱり俺のこの魂は

あの冥王星の辺りをさ迷っているのだ

あらゆる宇宙の香気を嗅いで

人間共の生活をわくわくと眺めつつ
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