祈り/瓜田タカヤ
適度な力加減で
君の腹部を蹴り上げた
外に音は漏れちゃいないが
別に気にしていなかった
どっちでも良かったのだ
見つかっても見つからなくても
蹴っても蹴らなくても
別にどっちでも良かったのだ
君は聖書を買ってきて
なんだか祈ってた
俺はワイドショウみてた
毎日の
黒い意識はチューブ式に
放り出され
何の了承もなく
五感へと張り付く
俺は記憶を無くしたことにして
どこまでも意味を確かめたかったのだ
コウフィーで部屋中を濡らし
中学生のパンクバンドを呼んで
朝まで集団エスイーエックスだ!
君が白目でイッる間
腹部に発動中のあざを
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