濾過装置/
灰泥軽茶
たくさんのどきり
わたしの世界がくるり
ころりころりと転がっていき
すっかり忘れていくうちに
ここはどこだか見覚えのある馴染む感覚が
ぽたぽたと濾過していく仕組み
そうして長い年月をかけてできあがった
純粋な喜びをあなたにさしあげる
嬉しさにあなたのたましいがひょこひょこ
嬉しさにわたしのたましいがひょこひょこ
目をつぶり一番大事なところを
つつきあいそしてつながれば
鏡の中へ
世界は無数にひろがっていく
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