無常の風のまにまに/梅昆布茶
 
君の耳もとを吹き渡る無常の風を
僕もしっている
ただしそれは知ってしまえばとても優しい

すべての不条理は無常という雨のなかさ
積み残された問題のすべての回答がそこにある

降りしきる哀しみでさえも過ぎ去ってゆくものさ
そう変わらないものは無いのだよ

重ねた手の温もりは一瞬の燃えあがる炎のように
焼き付いているがそれだって

いつかは失われるもの
永遠は無常という雨のなかさ

僕たちは無常の風に吹かれて生きているさ





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