ピエタ/ドクダミ五十号
 

ならばマリアがイエスの肉体としての死をどうして嘆き悲しめましょう

『さらばカイゼルのものはカイゼルに、神のものは神に納めよ』

とヘロデ党らに伝えた事で解る様に政教分離や

人の世の多面性を重視していたのは明らかでしょう


ピエタが多く作品として芸術にされた理由は

人間と神と呼ばれるものの関わりと 人間の反応にあるでしょう


『神は死んだ』とは言い古された言い回しですが

この悲母の描写と深さには 大いに畏怖の念をおぼえるのです

神とは人間の精神とに肉体の間から にじみ出る悲哀からの

脱出 つまり 許されや 救いを 望む 心の底にある


そういった意味で 多くの残虐と暴力に満ちた ユダヤ教から発した

キリスト教が 世界的宗教として 今日あるのでしょう


中でもこの一場面は多くの人間の心に響くのでしょう


私は学者ではありませんから 聖書からの引用が少ない事は

許して頂きたい 勿論 細かく見出しや索引を付けた聖書はありますが

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