恋に染まった淡い夕焼け/
茜井ことは
毎日、想いを溶かされる夕陽は
日増しに赤を強くするのに
今日また、わたしもそれに夢を預けた
やさしい赤が広がる空のもとで
最後に一度、恋の言葉を囁きたい
ずれすぎた歩調のせいで
決して届かないと
わかっているから
(重くなった夕陽もまた、涙と一緒に沈んでいくの?)
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