僕の腕はその重たさを忘れない/うめぜき
 


手をつないでいた
痕は
君に残っているかい

抱きしめた時の骨の
軋み
君は覚えているかい

うずくまって、泣くなよ

ほうら、風が吹く
ほうら、音が鳴る

太陽の欠伸だよ、ほらご覧
星の入れ墨だよ、ほらご覧

ほうら、風が鳴る
ほうら、音が吹く
音が、吹いている

うずくまって、泣くなよ
君の嗚咽が吹き荒んでいる
春の嵐の中に
君がうずくまっている








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