はるのこえ/灰泥軽茶
 
窓をあけると風が気持ちいい

晴れてはいないけれど清々しい

鮮やかなコンクリートには

空の模様が映しだされている

どこからか子供の声

くるくる舞っている

駆けだしていく声

ぴゅいいと忘れた頃にまた聴こえてくる

何かひっくりかえした音に

楽しそうな声が湧いてくる
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