自転車/勇者
 

夜に自転車を走らせた
周りは暗い
自転車の光でやっと走ることができた

自分が道を走っているのはわかる
道の先は暗くて見えない

自分より速いのは風だけ
風が自分を追い越すとにおいがあった
なつかしいにおい

神様があたたかさをくれたのだ
すると後ろから日が出てきた
道の先がわかった
周りも見えた


 <神様へ>
 感謝しています。
 どうやら車もあれば川もあったようです。
 空は魚が飛んでいて川を見ると鳥が群れをなして泳いでいました。
 この手紙が届くように魚の風切羽を入れておきました。
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