罰かこれ(深海の太陽)/竜門勇気
 
は深くなる
深海の希薄な砂に手をさして
背に太陽を感じている
その妄想を確かにするために
決死にうつむいた首を凍らせている

なんてな
誰ともわかりあえない
誰もわかってくれない
上手くやれないのは
三十を過ぎたからでも
詩人を自称したからでもねーよ
ダメ人間だからだ
自分のダメさを
受け入れちまったからだ
自分の嘘に騙されて
ついに自分の奴隷になっちまったからだ
深海の太陽は
ただの毒だ


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