ゆめ/ドクダミ五十号
 
枚も

何が残るか

何が見えるか

同様に夢を

わたくしは観るのかもしれない



物象としての感覚は無い

夢とはそう云うものだろう

それでも繰り返すところに

病ている心の行為があるのかも

剥き続ける猿の指の動きの様に


忘却は散る花に似ている

望みの果てに散るのだから

迷いはあるだろうか

あるのだろうか

あるならば訪れよ


未だ猿の指が剥いている

眠れずの朝は静かだ
戻る   Point(3)