僕の掌/
御笠川マコト
子供の頃から、
僕の掌
逃げたくなった時
両方の瞼において
ぎゅっと
カラダを嘘のバリアで隠してきました
オトナすぎる今、
僕の掌
キミの頬において
ささやく声をBGMに
そっと
カラダとキモチを重ね合う道具になりました
申し訳ないくらい
僕は弱っちいよね。
桜が散り始めた
こんな夜だけど、
一緒にいようね。
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