ぼくらの夏/
梅昆布茶
経だけがさらに尖ってゆく
こんな毎日だって無いよりはいいさ生きていれるんだもの
だから田舎はいい蛙と遊んだり
ワンコと草叢を掻き分けたり
ヤブ蚊の大群と闘ったり
イナゴの佃煮だって美味しいんだぜ
牛蛙がボーボー鳴いてる沼だってそれはそれで
僕の幼い記憶を呼び覚ますサイン
ぼくらの夏は遠い夏
蝉がじんじん鳴いているあの夏なんだ
裏山のそのまた向こうの空に
飛行機雲が一筋風に流されて
形を失っていった
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