散る葉/千波 一也
 


葉は、
いつか散る

かならず散る

その
散る、というさまは
さびしいけれど
寒々しいけれど

散る、という務めは
葉にしか担えない

わたしには、
どんな務めが担えるだろうか

模倣ではなく
比喩でもなく

ひとの命が、
ひとの命だけが
たどり着きえる場所は
どこだろう





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