わらう口元/きみのてを
 
ああ少女が
紅い靴を脱ぎ捨てていく
美しい泉に入る為に

ああ朝日が
靴を照らしていく
今を過去に 風化させる為に

少女は知らないから そんなことを
いいえ 知らないから 知っているのです
前に進むこと 求めること その先の希望という恐怖を

ああ少年が
紅いスカートの少女に恋をしていく

それはもう 誰にも止められないのです


そう 誰にも、
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